みどりの食べものの秘密。ハードボイルド小説風味

これからみどりの食べものをつくります。

「緑色の食べもの」です。

みどりのたべもの・ミドリノタベモノ

なぜって?

5月5日にルーツファクトリーでやるイベントでみどりのフードを出すためです。


「みどりカレー」と「みどりサラダみどりドレッシングかけ」です。

今日初めて「みどりの食べもの」をつくりました。

使ったのは主にほうれん草、

今まで料理する時散々使っていたのに、別に料理はみどりになりませんでした。

ただほうれん草が緑色だっただけ・・・

今日、みどりの食べものを「つくろう!」と色々調べて、実際つくってみて、

ものすごい秘密を知ってしまった・・・

そんな気がします。


なんとなく小説タッチで書いてみよ・・・

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その日まで、おっさんはただの「家具作りたいおっさん」だった。

そう、あのとんでもない秘密を知ってしまうまでは・・・

少し混み入った事情があって、

おっさんは「みどりの料理」をつくる事になった。

もちろんただの「家具作りたいおっさん」だったおっさんは、

みどりの料理なんてつくった事はない。

つくろうと思った事さえなかった。


そうは言ってもつくる事に決めた以上、真剣にやるのがおっさんの性分だ。

おっさんはカチャカチャと下手くそな手つきでキーボードを叩いた。

窓から見える外の景色は、どんよりと、だが雨ではない、そんな天気だった。

選挙でもあるのか、時折スピーカーでなにやら必死に「お願いします」という

少し耳障りな声が聞こえてくる。

おっさんは少し苛立ちながら、外の音に邪魔されたくないとヘッドフォンをした。

おっさん愛用のヘッドフォンからはビートのいいどこかの国の音が流れていた・・・


「み・ど・り」「り・ょ・う・り」と入力し、

グーグルとかいう検索するエンジンとかいうものにお伺いをたてた。

画面に現れた膨大な数のサイト、料理に関する事がたくさん表示された。

あまりの量に軽く目眩を覚えながらもその画面を必死に読むおっさん、

「レシピ」という文字に目がとまり、そのページを開く。


画面には緑色の料理の写真が表示され、

材料や分量などが記してある。

「美味しかった」とか「今度はコレをやってみる」とか、

コメントとかいうものも書いてあった。

おっさんは、「レシピ」というものが苦手だ。

幼少の頃から「やれ」と命令されると断固拒否してしまう面倒臭いおっさんの性格、

「三つ子の魂うんたら・・・」というやつで、だいぶいい年になった今でも

その面倒臭い性格はばっちりと残っている。

「レシピ」というやつは、やり方を教えてくれるのはすごく有り難いのだが、

「水は20cc」だとか「大根はサイコロ状にカット」だとか、

まるで「命令」のように感じてしまって、つい逆らいたくなってしまう。


だが今日は「みどりの料理」をつくる為、

おっさんは、その「レシピ」ってやつと向き合う決意をした。

そのページを最後までじっくりと目を通し、

使う材料もじっくり確認した。

ほうれん草、玉ねぎ、バター、にんにく、牛乳・・・

スパイスもクミンなど、取り立てて珍しいものを使ってもいない。

「これいつも使ってるやつやけど?」

おっさんはそう呟いた。

そう、いつも料理する時に使っている、使い慣れた食材達。

当然、今まで料理が「みどり」になんてなった事はない。

「どうやってこれが緑になんねん?」


腑に落ちないまま、おっさんは近所のスーパーへ出かけた。

いつも料理は冷蔵庫の中にあるものを使うのがおっさんの主義で、

今からつくるものの為に買い物に出かけるなんて事は決してない。

昔ある寒い街におっさんが滞在していた時、

夜中にうどんが急に食べたくなって、

そのまま数時間かけて小麦粉をこねてしょうゆをかけて食った程、

「買い物に行かなければならない」というのに抵抗するおっさんだ。

つくづく、面倒臭いおっさんだ。


ともあれおっさんはスーパーに行き、

ほうれん草と牛乳と鶏ミンチを買った。

見たレシピは「ベジタリアンの為の豆乳のみどりカレー」かなんかだったのに。

結局、おっさんはレシピを拒否った。


帰宅したおっさんは早速つくりはじめた。

レシピ様にほうれん草を「熱湯でさっと茹でろ」と言われたので「レンジでチン」し、

「水と豆乳とほうれん草をミキサーにかけろ」と言われたので

「牛乳と野菜ジュースとコンソメとほうれん草」をミキサーにかけた。

「使わない」と書いてあった塩もたっぷりと入れた。

もちろんおっさんはベジタリアンでもない。

そうしておいてフライパンでは軽く刻んだ玉ねぎと鶏ミンチをオリーブオイルで炒め、

クミンやコリアンダーやターメリックやペッパー、

その辺にあるスパイスらしきものを適当に入れた。

おっさんは使い方も知らないのにスパイスを常備するのが好きだった。

軽く炒めた後、例のミキサーの中身をフライパンにぶちまけた。

馴染むまで約10分ほど煮込んだ時だった、

「なんでやねんっ!?」

おっさんはそう叫んだ。


なんとフライパンの中は緑色だったのだ。

今まで数十年間ちょくちょくやってきた料理、

おっさんは料理は嫌いではない。

むしろわりと料理はする方だ。

だがそのおっさんの料理人生の中で、

「緑色の料理」なんかできた事は一度もない。

そう、一度もだ。


おっさんは強い衝撃を受けた。

今までの人生が走馬灯のようにおっさんの頭を駆け巡り、

背後ではおしっこの躾もなってないチワワが駆け回り、

それを追いかける食べ過ぎのまん丸な猫、

おっさんの家の全てはカオスに包まれていた。

「なんでみどり色になったんや!?」

叫ぶおっさん、

「わんわんわん!!」

なんでも良いから食いもんよこせと叫ぶチワワ、

飛び交う叫び声、混沌と混乱した状況の中、

おっさんは必死にその謎を解こうと自分の行動を振り返った。

どれ程の時間が経ったのだろう?


いつの間にかフライパンの中は鮮やかなグリーンから

モスグリーンへと変わっていた。

まるでそのみどり色の変化を終えるのを待っていたかのように

おっさんの頭にひとつの答えが突然浮かんだ。

数十年の間起きなかった「料理が緑色になる」という現象。

奇怪で不安定、衝撃的なその色合い、

「みどりの食べもの」の謎。



「Oh Mixer!!」 ※ミキサーとは

そう、すべての答えは「ミキサー」だったのだ・・・

次回へ続く
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はい、続きません。

なんとなくハードボイルド小説風に書いてみたくなったのでやってみましたw

一応全て事実ですがだいぶ盛ってますw

でも「ミキサー」だなって思ったんです。

いやーすげーミキサー!!

おしまい。


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